クレジットカード比較のポイント

クレジットカードを比較するポイントはサービス別に比較することだ。特に自分が必要としているサービスに絞って比較することが重要だ。もし全部のサービスを比較して選ぼうとすれば、すべてのサービスを点数評価して合計点数で選ぶしかない。そうして選んでも肝心の利用したいサービスが充実していないカードを選んでは意味がない。まずはサービスを絞ることがクレジットカード比較のコツだ。

 

1.年会費で比較
年会費には初年度無料、永年無料、条件付無料、有料の4種類がある。クレジットカードを選ぶ決め手ランキングでも1位になっているように、年会費は無料のカードは人気が高い。初年度無料はもともと有料なので次年度からは年会費がかかる。最も人気があるのは無条件で年会費が無料になるクレジットカードだ。しかし条件付無料のカードもメリットは大きい。年会費で比較するときは、まず自分が必要なサービスが充実しているかどうかで選び、その中で永年年会費無料、条件付年会費無料の順に選ぶと効率がいい。

 

2.ブランドで比較
国際ブランドで選ぶ場合は比較というよりも今もっているクレジットカードと違うブランドを選ぶというケースが多いだろう。初めてクレジットカードを申込するときにブランドを比較するということになる。海外利用を視野に入れるならVISAかマスターカードを最初に作るといい。やはり世界的にみれば見れば利用できる加盟店が多い。どちらのブランドも加盟店ネットワークでは同じ規模となっているが、マスターカードはややヨーロッパで有利といわれている。もちろん国内でも利用できる加盟店は同じレベルなので、国内利用でも差はない。JCBブランドは海外利用という点では前述の二つには劣るが、JCBプラザというサービスがあるので2枚目以降のカードはJCBを選ぶといいだろう。

 

3.ポイントプログラムで比較
ポイントプログラムを比較するにはポイント還元率で比べるといい。数字がはっきりしている分比較しやすいが、実はこの還元率にはボーナスポイントなどの要素は含まれない。利用金額によってポイントが付与されるサービスでは、どれだけ利用するかで還元率も違ってくる。そのほかにもネットショッピングを利用する人であれば、クレジットカード会社のショッピングモール経由で利用すれば還元率が2倍以上になる。単純に還元率だけで比較せずにボーナスポイントなどもチェックする必要がある。

 

4.その他の比較ポイント
上記以外にも海外旅行傷害保険の補償金額や、割引サービスの有無、参る以降ができるかどうかで比較する方法がある。いずれの場合も自分が必要なサービスが十分満足できるクレジットカードを2〜3種類選んで比較するのがポイント。甲乙つけがたい場合は上記1〜3の順番に比較して選ぶといい。それでも選びきれない場合はサービスに差がないということなので、クレジットカードのデザインで選ぶのもひとつの方法だ。

クレジットカード比較

クレジットカードは種類や情報が多すぎてどれを選んでよいのか分からないという方も多いです。しかし、比較すべきポイントはだいたい決まっています。クレジットカードの比較項目を重要な順番にランキングを付けてみました。これらをじっくりと検討することで、あなたにとってお得なクレジットカードが見えてくるはずです。

 

1.年会費
クレジットカード選びはまずは年会費無料であることが大きな決め手になっています。一方、年会費がかかるクレジットカードはその分ポイント還元率が高かったり、付帯サービスや付帯保険で手厚かったりするので、ヘビーユーザーなら年会費以上の利益を得ることができるかもしれません。

 

2.ポイント還元率
ポイントはクレジットカードを利用すると必ず付きます。そのためポイント還元率はとても重要です。

 

3.ライフスタイルで選ぶ
クレジットカードには得意分野があります。例えば、公共料金の支払いでポイントを弾んでくれたり、ガソリン代が割引になるクレジットカードがあればドコモの携帯電話料金の一部をキャッシュバックしてくれたり、ファミマなどのコンビニでお得になるクレジットカードもあります。車に乗る方はロードサービス付きのクレジットカードが良いだろうし旅行が好きな方はマイルが貯まるクレジットカードがおすすめです。そのほか高島屋でお得になるクレジットカード、トヨタの車を購入する際にお得に…などなど。自分のライフスタイルにあったクレジットカードを選んでください。

 

※メインカードとサブカードという概念
その名の通りメインカードとは主に利用するクレジットカードのことでサブカードは補助として使うクレジットカードのことです。メインカードはポイント還元率が高いクレジットカードを選んでください。なぜならポイントは何にクレジットカードを使っても一律に貯まるためポイント還元率が高いクレジットカードは汎用性が高いからです。そして、サブカードは、特定の場所や対象で大きく還元されるクレジットカードを選びましょう。上記の「ライフスタイルで選ぶ」からサブカードを選ぶと良いです。

 

4.親カードと子カード
子カードとは親カード(元となるカード)から派生したクレジットカードです。学生カード、家族カード、ETCカード、Suica、QuicPay・iDなどの電子マネーが子カードに該当します。子カードを利用した代金の請求はすべて親カードに行くのが特徴。子カードの種類やサービスを見てクレジットカードを選ぶのも良いです。

 

5.クレジットカードとの連携
子カードと一部重複しますが、他のカードの機能が一緒になったクレジットカードを一体型カードと言います。例えば、キャッシュカード一体型、電子マネー(ETC、Suica、Edy、WAONなど)一体型、ETCカード一体型など。クレジットカードから Suicaへのオートチャージは便利ですし、Edyチャージでポイントが付くクレジットカードは貴重です。他機能との連携もうまく活用したい。

 

6.グレード
クレジットカードにはステータス性があります。一般カードの上にゴールドカード、その上にプラチナカード。さらにその上位カードにブラックカードがあります(ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードを総称してプレミアムカードと言います)。右に行くほど審査は厳しく、年会費は高く利用限度額は大きく、付帯保険(海外旅行保険、国内旅行保険、ショッピング保険など)や付帯サービスは充実しています。ゴールドカードから空港ラウンジサービスが付帯し、プラチナカード以上になるとコンシェルジュサービスやプライオリティパス、ホテルの部屋や航空席のアップグレードなどの特典が付いており、ブラックカードになると小型ジェット機をチャーターできるらしい。

 

※補足1
ゴールドカードには若者限定のヤングゴールドカードや年会費2000円ほどの格安ゴールドカードといったジャンルが開拓されています。これらのゴールドカードは審査は厳しくないですが、空港ラウンジサービスが付いていないので注意が必要です。正直言ってサービスを見ると一般カードと大差ないため見栄を張るためのゴールドカードだと思っていいのかもしれない。なお、イオンカードは年間100万円以上利用することで年会費無料のイオンゴールドカードのインビテーション(招待状)が来ます。

 

※補足2
プラチナカードは、アメリカン・エキスプレス、三井住友カード、クレディセゾン、SBIカード、シティカードジャパンが発行しています。一方、ブラックカードはJCB THE CLASS(ザ・クラス)、アメックスのセンチュリオンカード、ダイナースクラブ プレミアムカード、SBIワールドカードに限られます。なお、楽天ブラックカードはブラックとは言うもののプラチナカードに相当します。

 

※補足3
プラチナカードはゴールドカードの優良会員にインビテーションが来るタイプ(例:三井住友カード・シティカード・JCB・ダイナース)と自ら申込可能なタイプ(例:《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード・楽天ブラックカード)があります。ブラックカードは完全に招待制です。プラチナカードの優良会員にのみブラックカードへの門戸が開かれます。

 

7.国際ブランド
国際ブランドは世界中でクレジットカード決済ができるシステムを提供しています。国際ブランドは、VISA・ Master・JCB・アメリカンエキスプレス・ダイナースクラブの全部で5種類。とりあえずVISA・Master・JCBがメジャーブランド、アメリカンエキスプレス・ダイナースクラブは高級店限定のマイナーブランドという認識でOK。複数のクレジットカードを持つ場合は、国際ブランドが重ならないように選ぶと良いです。

 

8.入会キャンペーン
クレジットカードはどれでもいいという方は、入会キャンペーン時の特典をもらうことが目的でクレジットカードを作ってもいいです。入会キャンペーン時の特典の例をいくつか挙げると
・もれなく○○円のギフトカードをプレゼント。
・もれなく○○ポイント付与。
・3人に1人に○○をプレゼント(抽選で景品がもらえるケース)。
・条件付特典(入会してから3ヶ月以内に○万円以上使うと○○円の商品券をプレゼント)。
といったものがあります。

 

9.提携カードとプロパーカード
一般企業とカード会社が提携して発行するクレジットカードを提携カード、カード会社が単独で発行するクレジットカードをプロパーカードと言います。人気があるのは提携カードのほうです。提携カードは特定の店舗で割引になったり高い還元率を発揮するからです。そして年会費無料であることが多いです。一方、プロパーカードは、「どこに行っても無難に出せるカードデザイン」「カード会社固有のサービスを満遍なく受けられる」「クレヒス(クレジットヒストリー)を積むことでプレミアムカードを狙える」などのメリットがあります。とは言うもののそれほど気にする必要はないでしょう。

 

10.デザイン
人気アニメのキャラクターが券面に描かれているクレジットカードはとってもオシャレです。クレジットカードのサービスにこだわらないという方は、デザインで選ぶのも一つの方法です。

 

11.系列
クレジットカードには銀行系、信販系、流通系、消費者金融系という分類の仕方があります。主に審査の難易度を測る指標として用いられてきましたが、現在ではこのような分類は意味がないです。なぜなら近年、系列を超えてカード会社が合併しているからです。例えば、三菱UFJニコスは NICOS(信販系)とUFJカード(銀行系)とDCカード(銀行系)が合併して生まれたカード会社ですし、セディナはOMCカード(流通系)、セントラルファイナンス(信販系)、クオーク(信販系)が合併して発足しています。